対人関係をどのようにすればいいかを書いたアメリカのロングセラー。
1979年の本。
この本は、相手の行動をどのようにして変えるかを方法論にして述べて
いる。だが、本の中でも述べられている通り、価値観の対立を解消する
ことはできない。
そして、アメリカ人のために書かれた本だなという印象を受けた。
いくつか面白いところはあったが、数ある人間関係の本の中で、
分厚いこの本を読まなくてもいい気がする。
ただ、自分が何を相手にやめてほしいかを、具体的にしないといけないな
と思わせてくれた。
まず、なるほどと思ったのは、傾聴における沈黙は重要だということ。
相手が話しやすい状況を作った上で、相手が話し始めるまで待つのは
有効だと思う。
そして、沈黙は相手に解決方法を提案させるという意味でも重要らしい。
相手に解決方法を言わせることで、相手が納得する方法で解決すること
ができる。
人間関係でうまくいかなくて、ぷっつんする場合、ぷっつんするまでに、
ささいなイライラがたまることが原因だと述べられている。確かに、
ぷっつんした内容については、よくよく考えると大したことないことが多いが、
なぜがとてもむかついたという経験がある。
そういう意味で、普段何にイライラするかの根本原因を突き止めることは
とても重要だと思う。
人と人が仲良くなるためには、自分を打ち明けないといけない。
相手に尊重されないと、自分を打ち明けることはできないため、相手を
尊重する姿勢はとても重要だ。
そうして、相手を常に尊重することで、相手に相手自身を打ち明けさせて、
打ち解けることができれば、いい人間関係を作ることができる。
だから、気が合わない人に対しては、その人へ敬意の念を持って接する
ことができるまでと思えるまで避けてもいいのではないかと書いてある。
また、P198に書いてある、愛・喜び・強さ・悲しみ・怒り・混乱・弱さの感情を
強中弱でどのように表現するかをまとめてあるセットは、役に立ちそうな気がした。
-----------
他の人のレビュー
http://newbook.okirakumember.com/2010/04/27/peopleskill/
http://people.weblogs.jp/books/2010/04/poeple.html
http://gnxshop.blog.so-net.ne.jp/2010-12-05
コメントを投稿