すべてオープンな世の中にしたら、なんか困るんだっけ?という問いを、
1冊かけて考えている本。
例えば、自分が買った本をもとに、アマゾンが本を薦めるのは、
なんとなく不気味だが、便利だし、重宝する。
では、自分の健康状態が全世界にさらされて、高血圧だとか、
あるいはガンになりやすい遺伝子を持っているとか、
そういうことが誰もがわかる世の中になってしまった場合、
果たして本当に不幸なのだろうか。
「とりあえず今のところは共有しないでおこう、というのが
今の社会のデフォルトだ。今は匿名が基本なんですよ。」
「でも、将来は、情報が個人のアイデンティティと結びつくはずだし、
そうなることで価値がより高まるはずです。」
とfacebookの創始者は言っているらしい。
プライバシーの基準も、現実に国によって異なるようで、
ノルウェーでは国民の収入と税金が公開されているらしいし、
オランダでは家で何をしていてもカーテンを開けておくのが普通らしいし、
ドイツのサウナは混浴(何も身につけない)が基本らしい。
つまり、気持ちと文化の問題なのだろうと思う。
あと、面白いと思ったのは、グーテンベルクが印刷機を
発明したときに、同じような現象が起こったらしい。
今まで知識を保存するためにあった本が、
情報を拡散させるためのものへ変わったことによって、
て発見された植物の数が600から6000になったり、
ルターの宗教改革を後押ししたりした。
同じようなことがインターネットでも起こっている気がする。
あと、この本は読んでいると手が青くなる笑。
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他の人のレビュー
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/12/post-1555.html
http://honyonderu.blog28.fc2.com/blog-entry-2015.html
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