それを含めた、日本のITのコンテンツビジネスについて、きちんと
書いている本。
よくある評論ではなく、弁護士や事務局の人が、個別にどういう
論点があって、何がうまくいっていないかを述べている。
そのため、網羅的ではないが、とても具体的な本である。
著作権について全くの素人だが、やはり仕組みが全然できていなくて、
色々なものが行き詰っていることがわかった。
でも、大きな流れとして、このようなことが考えられている。
・今までの放送と通信は別の法体系だったが、ひとつの情報通信法
という法律に組み換え、規制を小さくした法体系をレイヤ毎(イン
フラ・コンテンツ・プラットフォーム)に作る流れがある
・テレビで放映される番組は、その時放映されるときと、2次利用
されるときで異なる法律に当てはまるコンテンツであるため、テ
レビの2次利用が難しい
・海外では、番組をネット権を付属させて売買することがはじまっ
ている
・インターネットの匿名性がやっぱり、ネックになっているところ
がある
あと、内容は難しくて理解できなかったが、いくつもの判例が載っ
ていたため、すごくイメージがつかみやすかった。
入門書ではないのだろうが、ちゃんと知りたい人はとても参考に
なると思う。
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リンク
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久保利英明の紹介
http://www.legal-agent.jp/lawyersmagazin/200901/lm200901_01.html
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