ハーバードに行くと、こういうことを勉強できるのか。行きたいな。と思わさせた本。
今までのビジネスができなくなるような、斬新なビジネスが現れたときに、
企業はどのように立ち振る舞えばいいかを書いた本。
この本では、持続的技術と破壊的技術という考え方が根本に流れている。
持続的技術とは、既存製品の価値を今まで評価してきた基準において高めるもの。
破壊的技術とは、従来とはまったく異なる価値基準を市場にもたらすもの。
大企業では、持続的技術を開発するプロセスが確立しており、
それにより、他企業より顧客に選ばれる商品を提供し続けることができるが、
従来とは異なる価値基準をもたらす商品(破壊的技術)が現れた場合、
そのプロセスが邪魔をして、失敗することが多い。
そのために、どうすればよいかがこの本の内容。
実際にHDD業界で、どのようなことが起こったかを具体的に書いている。
なぜ、邪魔をするかを抜粋すると、以下の理由。
それぞれ、具体的な事例を挙げて、わかりやすく説明されている。
・既存の顧客に評価されない性能が売りだから
・コスト構造が違うから(付加価値が少なく、単純な商品だから)
・特定の性能を進歩させることを目的に仕事をしていたため、
その性能が重要性を持たないことが理解できないから
・ニッチな市場に最初受け入れられるため、市場規模が小さいと判断してしまうから
・未だ存在しない市場であるため、市場規模や売り上げを予想できないから
・新技術を開発したとしても、既存の顧客はそれを必要としないから
中身のある本だった。
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