昇進面談を控え、どんな人が出世するのかを知りたくて読んだ本。
人事担当者の話や、実際に企業で起こっていることのケーススタディを
もとに、どのような場面でどのような人がどのような理由で、
どんな人事をされたかが書かれていて、とてもわかりやすかった。
すべての場面で明確に主張されているのは、成果と出世は別だということ。
例えば、エリート営業マンが、マネジメントの素質があるかはわからない。
ということ。
プレイヤーとマネージャーは分けて考えるべきで、成果に対する報酬は
プレイヤーが受け取るべきで、
マネージャーになるためには人間性が重要であるということらしい。
西郷隆盛も、「功ある者には禄を、能力ある者には地位を」と言っている。
マネージャーとリーダーは異なっていて、マネージャーは企業が進めたい
方向に下を向けさせる人。リーダーは何かあったときに先頭になって
指揮できる人。
また、自立型人間という言葉も何度も出てきた。
今までのサラリーマンのように上から言われたことをやるのではなく、
自ら行動し、自ら責任をとる人が必要ということ。
この人は、誰が正しいのかではなく、何が正しいのかを判断できると、
ダイハツの支店長は言う。
面白いと思ったのは、俺が俺がという自己主張が激しくて組織に
なじまない人も必要だということ。
なぜなら、例えば中国に支店を作るときに、最初に必要なのは
そういう突破力のある人だから。
そういう人が、突破口を開いた後にマネジメントをできる人が地盤を
固めればいい。という考え方は、なるほどなと思った。
アメリカは、成果主義で、職業が固定されているから(総合職じゃない
から)、転職が容易にできる。しかも、昇進する可能性がない人を
飼い殺すのが一番よくないから、クビにする。
それが、転職市場を活性化させて、いい循環を作っているらしい。
日産は、次世代のリーダーを育成しているという。
最年少課長が28歳、最年少部長は31歳と、とても若い。
そうすることで、リーダーを育成するという。
日本企業はリーダーを育成していない。と日産の常務は言う。
昔は、T型人間という、ひとつの分野で高い専門性を持ち、
幅広い知識や経験を持つ必要があると言われてきたが、
今は、π型人間が必要だ。
技術的な専門性がひとつと、財務などの経営的な専門性を
持つ人間だと、パナソニックの社長は言う。
ビジネスピープルには4種類いる。
E(アントレプレナー)起業家、独創性に富む
P(プロデューサー)実務家、当面の仕事を優先する稼ぎ手
A(アドミニストレーター)管理者、組織に秩序をもたらす
I(インテグレーター)統合者、組織を一つの方向へ向かわせる
Eがいなくては企業は興り得ないが、立ち上がり時に必要なのはP。
そして、Aの力が大きくなり組織がリスク回避の方向へ向かっていく。
そこで、Iが新しい方向へ人を動かさないと、会社が官僚的になってしまう。
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