こんな時じゃないと読まないだろうと思って買った本。
タイム誌の女性ライターの書いていることもあって、新聞記事とか
ドキュメンタリーのように具体的に、色々な災害が起こったときに
人が考えたこと・実行したことが書いてある。
彼女は、人は災害時に3つの段階(否認→思考→決定的瞬間)を
たどるとしている。
第一段階の否認についての記述が面白かったので、書いておきたい。
否認とは、自分が本当は危険な状態にあるにもかかわらず、それを
認めようとしない段階である。
9.11の時に、大丈夫だろうと思って逃げなかった人がいたり、津波が
来るかもしれないが、大丈夫だろうと思って逃げなかった人がいたり、した。
後から考えると、ちょっとでもやばいと思うなら、とりあえず逃げておけば
よかったのに。と思うのだが、その瞬間に状況を否認してしまう気持ちは
とてもよくわかる。
地震が起こったときも、自分の場所が一番揺れたと思ってしまい、
まさか、もっと揺れているところがあって、その地震が歴史に残る地震だ
とはなかなか思えない。
不安とは以下の式で表される。車に乗るより飛行機に乗る方が不安なのは、
制御不能とか、馴染みのなさとかのレベルが、車より圧倒的に高いから。
この不安のレベルによって、人は判断するため、誤った判断をしてしまう。
ちなみに、車に乗っている方が死ぬ確率は高い。
不安=制御不能+馴染みのなさ+想像できること+苦痛+破壊の規模+不公平さ
また、災害時に正しい行動をするためには、訓練が必要だと筆者は言って
いる。訓練をしておけば、9.11の時に、屋上に上がってしまって屋上への扉が
閉まっていて逃げれなかったなんてことにはならなかったはずだ。
しかし、飛行機事故については、航空会社もビジネスをしているため、
毎回離陸前に乗客へきちんと警告することをためらう。
乗客を不安にさせたくないからである。
また、航空会社の社員は、乗客を信用していない(暴れるかもしれないとか
思っている)ため、適切な情報を伝えないこともある。
-----------
他の人のレビュー
コメントを投稿